2004年11月05日

ロルフィングを受ける7

ロルフィングを受ける7

新しいロルファーを探して(1)

姉と話して「絶対に別のロルファーに変わる」と決意したわたしですが、
実際にはまったくの白紙状態。なんの当てもありませんでした。
とりあえず、再度ロルファーを探してネット検索の日々。

でも、最初のときと違って、料金はある程度度外視しました。
もちろん、1回ごとの料金は高くないほうがありがたい。
ただ、とても個人的な意見ですが、料金の低さは、まだ腕に自信がないことである可能性が高いな、と思ったのです。
東京以外の場所でセッションルームを開いている場合は、家賃が安いから、とかそういう理由もあるかもしれませんが・・・。

わたしは、「経験の浅い人はすぐ怒る」と思っています。
あ、逆かもしれません。
「すぐ怒る人は経験が浅い」。
こっちのほうがしっくりきますね。

経験が浅い(=知識が少ない)→ 自分が知らないことを聞かれると切れる、という図式はほとんどの場合、当たります。
もちろん、謙虚に何でも勉強される方も大勢いらっしゃいますし、逆にベテランゆえに自分の知っていること以外、認めない、という場合もあります。
(こういう人も多いですよね)

いろんな人と会って、いろんな症例を見て、経験はどんどん上積みされますよね。
たとえば、わたしの体のどこか一箇所がとてもバランスが悪かったとして、そこだけを徹底的にケアするのか、全体のバランスが取れるようにするのか。
どちらがいいのか、わたしには判断がつきません。
ただ、経験が多い人のほうが、解決の道をたくさん知っていて、臨機応変に組み合わせることができるんじゃないかなと思います。

といっても、1回ごとの料金が高いのは、やっぱりきついです。
でも、1回ごとの料金で数千円安いから、経験の少ない人に任せてもいい。と思いますか?
有料モニターみたいなもの?
ちょっとのお金をケチった結果がこのトラブル、とも感じていたし、そのときのわたしには、自分の体を他人の実験台にするほどの体調の余裕はありませんでした。
そういうことから、料金はこの際、度外視してもいいや、と思いました。


そして見つけたあるWebサイト。
ここには「Q&A」が載っていました。
ロルフィングを受ける人からよく来る質問と答え。
前のセッションルームのサイトにもありましたけどね。
ここには画期的なひとつのQuestion&Answerがあったんです。


文章の一部を抜粋しますね。



Q:10回のセッションだけど、1回目受けてロルファーが嫌いだったらどうしよう



A:嫌いにもいろいろなレベルがあると思いますが,どうも合わないと思ったら,止めたらいいというのが私の考えです。無理のない身体の状態を創ろうとするのに無理はいけないと思います。



頭をがんと殴られたような気がしました。
わたしの心は嫌だといっているのに(それこそ、かなり最初の頃から)無理をさせていたんですね。
そのまま、続けて読むとこうありました。


途中でどうも違うと思ったら,ロルファーを乗り換えたらいいです。一回目に始める前でも,ちょっと違うなと思われたら,止める勇気をもって下さい。


プラクティショナー個人によってセンス,経験,スキルも異なります。当然パーソナリティも異なりますから,自分が身体を預けられる感覚そして信頼関係がなければ,セッションは実りないばかりか,害があったりします。場所の遠近,料金,経験年数,能書き,ひょっとするとそれらはあまり,重要な決定要因ではないかもしれません。その人のワークに対するセンスとタッチ,それに基本的に他者を手助けしたいという熱意あるかどうかが大切であると考えています。





心にずきずき刺さりました。
わたしはどういう基準であの先生に決めた???

料金と場所、あとは女性ということ。
そして自分と同じ名前ということで、勝手に親近感を持ちました。

でも、彼女に「他者を手助けしたいという熱意」はあるのかな。
少なくとも、わたしは感じられなかった。わたしに対しては。
他の誰もがそう思うわけではないはずだけど、わたしにはわからなかった。

そして「害」があった、と思う。
もちろん、少なからず「実り」もあったけれど。


このロルファー、TさんのWebサイトは、もちろん以前にも見ていましたが、1回の料金が15000円だったので「うーん、高いかなー」と候補から外したところでした。
でも、この質問を見て、はっとひらめき、あらためてじっくりサイトを読み回してみると、
「この人はものすごく真摯な人だ」という印象を持ったのです。

まず、1人のセッションにかかる時間は90分だけど、セッション後に充分な時間の余裕を取ってある。
この余分な時間を、すべてそのクライアントのために使うわけでも、時間的に拘束されるわけでもありません。きっとデータの整理や、次のクライアントのことを考える時間にもなるでしょう。
しかし、ある意味これは、すごく「そうあって欲しいこと」じゃないですか?

前のクライアントのセッションが終わったばかりで、落ち着かない人に触られるのと、一拍置いて、気持ちをリセットした状態でセッションがはじまるのと、どちらがいいですか?
わたしは、後者がいいです。逆に自分が仕事をする側だったとしても、そうしたいです。
余裕がないのは嫌です。


こういう「仕事に向き合う姿勢」が似ている人って、安心できるな、と思いました。
理想どおりには行かないかもしれない。でも、「こうしたい」という理想を持っていることは大切です。


料金は少し高いけれど、Tさんは1日にMAX3人までしか診ないそう。
それに引き換え、彼女のところでは(日によって違うけど)MAX5人。
渦中にいたらわからないけど、余裕がない環境にいたんだなあ……。

一概に、時間に余裕があるからいい、悪いと言うこともないでしょうが、なによりも「クライアントが安心してセッションを受けられる環境」を大事にしているという印象を受けました。
だって、実は他の人と会うのって、あまり気持ちの良いことではないですから。
(これも、そのとき気づいたんですが)



このWebサイトは、情報が多すぎるきらいはあるし、きちんと勉強して正しい知識を持った人特有の「正確に表現する」文章で、専門用語も少なからず出てくるし、正直、最初に見たときは、濃密過ぎてわかりにくいなあ、と思いました。
でも、このQ&Aをじっくり読んで「この人は大丈夫だ」と思ったんです。
だって、逆に自分のクライアントが離れていくこともありうるわけで、それでも「どうも合わないと思ったら止めたらいい」と書くからには、仕事に、そしてクライアントに、本当にちゃんと向き合ってる人だなと感じたんです。


早速メールを出して、わたしの事情を説明しました。
この時点では、まだその先生にセッションをお願いしたいとか、そういうことも書いてはいません。
なんとなく、こわくて書けませんでした。
次の日、とても丁寧な返信と「変わった方がいいでしょう」というメールをいただきました。
「嫌な思いをされて同じロルファーとして申し訳ない」というようなことも書いてありました。
彼女の名前は出していないし、推測される情報は何ひとつ書いていないのに、別の人から謝られてしまった・・・。彼女に聞かせてあげたい。

もうずいぶん前のことなので、あまり覚えていませんが、Tさんには、今後のセッションをどうすればいいのかということを相談させていただいて、2~3度やりとりをしたかと思います。
そのつどきちんとした内容のお返事をいただきました。

わたしには、できれば女性にお願いしたいという希望がありましたが、せっかくのご縁だし、セッションルームも、やはり渋谷からすぐで行きやすいところにあって便利。
この先生にお願いしたい、と気持ちが動いて、そのことをメールで伝えてみました。

この返信は
「とてもうれしいのですが、現在スケジュールが詰まっていて、かなりお待ちいただくことになってしまう」
というものでした。
そりゃ、そうだよなあ。いい先生は忙しいものだよねえ。


さてさて、ここからどうなっていくのでしょうか。
ちょっと長くなってしまったので、分けます。







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コメント一覧

1. Posted by ジャスミン   2004年11月05日 21:35
再々登場のジャスミンです。 何度も申し訳なにのですが、やはり黙ってはいられなくて。。。
例の先生には「他者を手助けしたい熱意」があるとは私にも思えません。 一方的に断られた方は、色々と疑問に思った事を質問したことと、あまりにも疲れていた時に施術中うとうとしてしまった事が、彼女のお怒りをかったそうです。施術者としてプロであるならば、質問には、例えそれがド素人のとんでもない質問であったとしても、患者にきちんと解るように説明すべきです。 ロルフィングは患者も体を動かしたり能動的にする必要があるので、うとうとされたら困るのは解りますが、それもきちんと患者に説明、注意すべきであって、一方的に怒って放棄するなんて言語道断です。
施術の申し込みをして、スケジュールが一杯でお待ちいただくと言われたところまでは、彼女の場合も同じです。 さて、これからはどのように違っていくのか楽しみですね!
2. Posted by よう   2004年11月06日 09:25
のびちゃん、こんにちは。ロルフィングとは関係ないのですが、読んでいて今の自分に突き刺さる感じがしてコメント書きます。
「どうも合わないと思ったらやめた方が良い」という田畑先生の言葉。ロルフィングに限らず、何でもあてはまることですよね。でも、日々過ごしていて、自分の心に嘘をついて行動することがどれほど多いことか・・・ちょっと「立ち止まって心を見つめる」瞬間を頂いた感じです。
「何か自分が探しているところとは違う」こういう違和感を無視せず、自分の内からのメッセージなんだ、って受け止めて行動を起こしたいもの。
blogの中にも書かれてありましたが「渦中にいるとわからなく」なるのかもしれませんが、そういう姿勢、大切にしたいものです。
3. Posted by のび   2004年11月06日 14:17
ジャスミンさんへ
> 色々と疑問に思った事を質問したことと、あまりにも疲れていた時に施術中うとうとしてしまった事が、彼女のお怒りをかったそうです。
怒るっていうこと自体がおかしいですよね。
前にも書いたけど、わたしは先生とクライアントって同等だと思っています。
「やってやってる」でもなければ、「受けてやってる」でもない。
でも、その態度って「やってやってる」ですよね。
「施術をする」という、ある意味立場が上の人がそういう態度を取るというのは、驚くばかりで、まったく信じられません。
ようさんへ
コメントありがとうございます。
> 日々過ごしていて、自分の心に嘘をついて行動することがどれほど多いことか・・・ちょっと「立ち止まって心を見つめる」瞬間を頂いた感じです。
社会人としてきちんと振舞おうとすると、自分を偽ることって多いですよね・・・。
わたしは、あんまりにも「これはだめだ」と思ったら、後先考えずに、自分の気持ちに正直に行動することがあるんですが、そういうことすると、とんだわがままな人扱いです。
でも、わたしをコントロールするのはわたしです。
多少困っても、自分の感覚を押し殺してまでやりたいことを我慢したり、やりたくないことをしたくない。
自分をだましたツケって、たまると思うんですよね。
だから(?)、自分の感覚はいつでも大事にしていたいなと思っています。
がんばりましょうねー。

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